「イエローをもらうな」山口蛍は長谷部の言葉で状況把握

6/29(金) 4:31配信
「イエローをもらうな」山口蛍は長谷部の言葉で状況把握

 中盤のバランス取りに腐心した。今大会初先発となった日本代表MF山口蛍(C大阪)は冷静に戦況を見つめていた。

 引き分け以上で自力での決勝トーナメント進出が決まる一戦に先発6人を入れ替えて臨んだ。「自分たちも(スタメンが)6人代わって、コンディションを含めてバラバラの中でうまくいかないことは多くなると思っていた」。立ち上がりこそ立て続けにチャンスをつくったが、徐々にポーランドにボールを持たれる時間が増え、前半32分にはクロスから決定的なピンチも招いた。

 ここはGK川島永嗣の好セーブでしのいだが、「多少相手に持たれる時間もあったと思うし、その中で前半はしっかり(失点)ゼロで耐えようというのはあった」と、リスクは冒さず、狙いどおりスコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 試合が動いたのは後半14分。セットプレーからポーランドにリードを許す。同20分からはMF乾貴士が交代でピッチに入り、反撃に出るが、カウンターを受けるシーンもあった。すると後半37分にベンチが動く。最後のカードでFW武藤嘉紀に代わってMF長谷部誠がピッチに入ったとき、“裏カード”の状況を察した。

 同時刻キックオフのセネガル対コロンビアの試合でコロンビアが先制したのが後半29分。そのままコロンビアが1-0で勝てば、日本は0-1で敗れても、フェアプレーポイントの差でセネガルを上回り、2位通過できる。

「イエロー(カード)をもらうなというのはハセさん(長谷部)に言われた」。フェアプレーポイントはイエローカードの枚数などで決まる。ベンチからの指示で状況を理解した山口は「最後はイエロー(カード)のリスクを避けながらやっていた」と、しっかり“任務”を遂行した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180629-01655704-gekisaka-socc
https://amd.c.yimg.jp/amd/20180629-01655704-gekisaka-000-1-view.jpg