土俵で倒れた舞鶴市長が公務復帰「女性に下りるようアナウンスしたことを責める気はないが、協会は『女人禁制』検討すべき」

土俵で倒れた舞鶴市長が復帰「女人禁制は今の時代通用せず」
2018年6月28日 18時57分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180628/k10011499311000.html

公務に復帰し、登庁する多々見市長(舞鶴市北吸・市役所)
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2018/06/20180628103618015.jpg

大相撲の春巡業のあいさつ中に土俵上で倒れ、女性から救命処置を受けた京都府舞鶴市の市長が、およそ3か月ぶりに公務に復帰し、土俵上の女人禁制について「今の時代に通用せず、救命処置を最優先に考えれば、男も女も関係ない」と述べました。

舞鶴市の多々見良三市長はことし4月、大相撲の春巡業のあいさつ中に倒れ、救命処置のために土俵に上がった観客の女性に行司が下りるようアナウンスしたことから、女性が土俵に上がれないことをめぐって議論になりました。

多々見市長はくも膜下出血と診断され、自宅療養を続けていましたが28日、およそ3か月ぶりに公務に復帰し、記者会見に臨みました。

この中で、多々見市長は「土俵上の『女人禁制』は今の時代に通用せず、救命処置を最優先に考えれば、男も女も関係ない。救命処置をしてくれた女性は看護師で、見捨てられなかったのだと思う」と述べました。

そのうえで、「しきたりを守るため、女性に下りるようアナウンスしたことを責める気はない。ただ、時代とともに変えるべき伝統や習慣もあるので、
相撲協会は土俵の『女人禁制』が理解を得られるかどうか、話し合うべきではないか」と述べ、女性が土俵に上がることを認めるよう、日本相撲協会は真摯(しんし)に検討すべきだという考えを示しました。