<日本代表空前の好景気>柴崎20億円移籍オファー!乾10億円!本田も5億円でイタリア復帰! W杯2018ロシア大会

 【ボルゴグラード(ロシア)28日=久保武司】日本(FIFAランキング61位)は同日午後5時(日本時間午後11時)から、決勝トーナメント進出を懸けて、当地でポーランド(同8位)との1次リーグH組最終戦に臨む。前評判を上回る快進撃を続ける日本に対する世界の注目は高まり、各選手の株はうなぎ上り。MF本田圭佑(32)=パチューカ=の欧州クラブ復帰をはじめ、MF乾貴士(30)=ベティス=やMF柴崎岳(26)=ヘタフェ=にもビッグクラブからのオファーの可能性がささやかれるようになっている。西野朗監督(63)は、大会後、日本縦断の凱旋ツアーでも指揮を執ることが計画されている。空前の好景気だ。

 日本は、大会前に「1次リーグを勝ち抜くのは難しい」といわれていたが、西野監督に代わって生まれ変わった。決勝トーナメントに進出した場合、8強を懸けて戦う初戦の相手は、G組のイングランドもしくはベルギー。ともに優勝候補の強豪だが、勢いでは負けていない。

 持ち味の決定力を発揮してチームを牽引しているのが本田。今季限りでのパチューカ(メキシコ)退団を明言しており、再び欧州リーグ移籍を画策している。それも、古巣ACミランのあるイタリアへの復帰を狙っているという。本田が恩師としているF・インザーギ監督(44)が来季から1部の名門ボローニャの指揮を執ることも決まっている。

 「W杯での活躍で、イタリア国内でも本田が戻ってくるのではないか、という報道も増えた」(イタリアのサッカー関係者)という。

 パチューカとの契約は、1年4億円。32歳になってからの欧州移籍はハードルは高いが、「決勝トーナメントに進出してさらに活躍すれば、5億円ぐらいでイタリア復帰も実現するかもしれない」(同)という。

 また、西野監督が「予想以上のパフォーマンス」と賛辞を贈っているのが乾だ。

 スペインのエイバルとの3年契約が切れ、同リーグの中堅クラブであるベティスと2021年までの3年契約を結んだばかり。

 「年俸は3倍以上になったはずです。2億5000万円と言われています。しかしこれはW杯で活躍する前の相場。ポーランド戦でもゴールを奪えば、欧州での市場価値は10億円近くになる」(日本サッカー協会関係者)

 さらに、評価を高めているのが、「日本の次期司令塔」「香川の次の10番」という声まで出てきた柴崎だ。

 2021年6月までスペインのヘタフェと契約をしているが、市場価値が急騰しており、ビッグクラブからのオファーが想定されることから、ヘタフェは移籍を容認する構えだ。放出要員にして移籍金を獲得したい意向があるからだ。

 新シーズンの年俸は1億円といわれているが、26歳と若いだけに、10億〜20億円近い移籍金が発生する可能性もある。昨季開幕4戦目で左足中足骨を骨折したが、W杯に間に合って見事な活躍。西野ジャパンの出世頭になる可能性がある。

 DF昌子(鹿島)も欧州クラブのスカウト陣の評価を一気にあげている。鹿島には過去、FW大迫(ブレーメン)も所属し、「欧州移籍には寛容なJクラブのひとつ」(協会関係者)。昌子の年俸が7000万円台(推定)と欧州の各クラブから比較すると低いだけに、欧州移籍が一気に加速する可能性が十分ある。

 西野ジャパンの快進撃は日本サッカー協会幹部も予想だにしなかった。前任のハリルホジッチ監督は、最終予選で本戦出場を決めてから勝てなくなって人気が急降下。Jリーグの観客動員にも影響が出始めていただけに、西野監督の功績は大きい。

 西野監督は、W杯ロシア大会後に契約が切れるが、続投論も浮上している。今年9〜11月にはキリンチャレンジ杯6試合も行われる。

 「全国6カ所で行われる。今までにないことです。その売り上げは総額10億円以上。西野監督の存在が集客につながると思う」(日本協会関係者)

 9月11日のコスタリカ戦は大阪で行われる。元G大阪監督の西野監督にとっては凱旋マッチとなる。最低でも来年1月のアジア杯(UAE)までの続投は有力とされている。

6/28(木) 16:56配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180628-00000017-ykf-spo